神道青年全国協議会 神宮式年遷宮の“こころ”を守り伝へる委員会
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第1回 知ろう学ぼうお伊勢さん


神青協遷宮委員会では、こどもたちにお伊勢さんを肌で感じてもらおうと、「来て 見て 感じて」をキーワードに親子体験学習を企画実施いたしました。
今後は、そのノウハウを元に、各都道府県の単位会で引き続き実施される予定です。

第1回 平成16年8月
第2回 平成17年7月



体験学習「知ろう学ぼうお伊勢さん」を実施して



神青協・神宮式年遷宮の“こころ”を守り伝へる委員会委員長
東京都 雪谷八幡神社祢宜     北 川 正 訓



当会創立五十五周年記念事業の一環として、親子で楽しく学べる体験学習『知ろう学ぼうお伊勢さん』を八月三十・三十一日の二日間開催した。内外宮それぞれの御正宮を中心に、主要各宮社の「巡拝学習」をはじめ、「御神楽奉納」・「昔の遊び体験」・「雅楽体験」などを通じて、神宮の存在・御遷宮の意義について、実際に肌で感じ、学んで頂くための遷宮啓発事業である。

神青協では昨年度「遷宮啓発活動準備委員会」組織し、次期式年遷宮啓発活動の企画を立ててきたが、本年度より「神宮式年遷宮のこころを守り伝へる委員会」として正式に発足、向後十年に亙る活動の幕開けの事業であった。

前日よりスタッフは準備のため、伊勢に入る。折しも台風十八号が近づき、次第に天気も悪くなっていった。我々は予定通りの進行を祈りつつ、空を睨みながら準備をする他はなかった。

明けて開催当日。台風は上陸し、外は暴風雨警報が発令される程の荒れ模様。参加家族の無事到着が懸念されたものの、受付時間が近づくにつれ神宮会館に次々と到着。予定通り午後二時三十分から参加家族約六十名が揃って開会式を行い、藤山会長の挨拶の後、神宮頒布部次長堀川宗晴神宮禰宜より暖かい歓迎の御挨拶を頂戴して開会した。スタッフに安堵の色が漂う。

しかし風雨は愈々激しさを増し、当初予定していた外宮宮域内の巡拝は危険と判断。取りやめ、変わって神宮当局のお取り計らいにより神宮徴古館を特別見学することとなった。御神宝・装束などを観察し、思いもがけず有意義な時間となったが、外宮宮域の巡拝学習のために準備を重ねてきた事を考えると残念でならない。

夕食後は会館大講堂にて「昔の遊び体験」。伊勢玩具を始め、けん玉・こま・折り紙などの昔ながらの遊びをブース毎に設置、また親子で糸電話などの制作をし、それを使いゲームをするなど親睦を図り、楽しく時を過ごした。特に昔の遊び道具は、大人達は懐かしく夢中になる方も多く、子供達には新鮮な体験であったようで、楽しかったと評判であった。

続いて、前期次世代への継承事業実行委員会にて家族の絆、地域との絆や思いやりの大切さ等様々な事の学習用に製作したビデオ『絆』を鑑賞。時折豪雨が激しく窓を打つ中、子供達は想像以上に真剣に観賞していた。

翌日は台風も過ぎ、夏空が広がる。「これで予定通り巡拝が出来る。」と参加家族以上にスタッフが張り切った。朝食後直ちに目的とする内宮宮域参拝へと向かう。

まずは揃って正宮参拝、正宮・古殿地を神宮神道青年会橋本敏輝会長にご案内・ご説明頂き、その後御神域の雰囲気を肌で感じつつ、神宮や遷宮について楽しく学ぶことを目的とした、クイズ形式による「巡拝学習」を行った。これは、この度用意した親子巡拝学習マップを基に宮域内を各自にて巡って答えを探すもので、地図上に各宮社を写真入りで掲載し、それぞれに現地に足を運ばなければ解らない問題を記載したものである。この間神宮神青会員の方々には、各所にてご説明・ご案内のお手伝い、参加者からの質問に応ずる等の協力を頂いた。そのお陰を以って参加者からは解り易く、身近なお伊勢さんという感じを覚えたとのご感想を頂戴することが出来た。ただ範囲も広く、小さなお子さんに少々大変であったようではあるが、途中、鹿に出会うなど、参加者は貴重な体験が出来たと思われる。

全員集合の後神楽殿にて御神楽奉納する。神社で舞を習っているという女の子は倭舞を食入るように見ている。場所を移動し参集殿にて伝統文化に触れるべく、「雅楽体験」の時間となった。初めて聞く雅楽、初めて見て触る楽器に子供たちの目は輝き、時間はあっという間に過ぎていった。しかし三十分という短い時間であった為、まだまだ物足りなさが残っているようで、もっと時間をかけてほしいとの要望があったものの、珍しい体験に参加者の反応は上々であった。

引き続き、宮社巡拝における問題の答え合わせを行い、閉会式に移った。

藤山会長から御礼の言葉、また、神宮奉賽部次長中村昌司神宮参事より講評を頂戴致し、最後に各参加者に修了証が授与され、事故無く、盛会裡に取り収める事が出来た。

この度の事業開催に際しては、遷宮啓発の対象年齢層の増幅を考慮に入れ、「知りたい」「学びたい」という教育の基礎基本に、意欲を与える事を主眼を置いて、より実践的な活動を展開し、神宮並びに御遷宮について、その存在・歴史とともに、日本人としての文化や伝統を如何にして身近に捉えてもらうべく、子供達のこころの積極性を引き出し、家族とともに学べる環境の提供を目指した。

お陰をもって、参加者からは次回開催の要望の声を多数頂戴した。口々に「また来年も来るからね。」と言ひつつ、手を振って別れた子供たちの顔が目に浮かぶ。子供たちの期待にも応えられるよう、更なる内容の充実・開催時期の検討を図り、より多くの家族の参加を期待しつつ、遷宮啓発を胸に、次回開催に向け準備を進める所存である。



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